「安井侑子さん お別れの会」のご案内
去る二月八日、私たちロシアを研究するものにとって、伝説的な存在だった安井侑子さんが、入院先の病院で亡くなりました。享年80歳。
1959年にモスクワ大学に留学した侑子さんはソビエト雪解け時代の文化的高揚の中に身を置き、ヴォズネセンスキー、エフトシェンコ、アフマドゥーリナ、アクショーノフ、オクジャワらのいわゆる「怒れる若者」たちに受け入れられ、対等に付き合ったただひとりの日本人でした。
その体験は「青春―モスクワと詩人たち」(晶文社)に部分的に描かれていますが、当時の政治状況ではすべてを書き尽くすことは難しかったのでしょう。この数年、病気がちだった侑子さんは、病床にあっても最後までメモワール「魅せられてロシア」を執筆することに意欲的だったそうです。それを果たせずに逝かれたのは、ご本人もさぞかし無念だったと思います。侑子さんの思いを引き継ぎ、その書ききれなかった暗部に改めて光を当てるのが残された私たちの義務なのでしょう。
こうした決意も込めて、生前故人とお親しかった方々、さらには夫君の渡辺雅司氏にゆかりのある方などにお集りいただき、お別れ会を下記の要領で開くことになりました。みなさまこぞっての参加をお願い申し上げます。
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日時 3月21日 (木曜・春分の日)午後4時から7時まで (受付開始午後3時半)
場所 国際文化会館 東館地下一階 樺山・松本ルーム (別紙の地図をご参照ください)
会費 1万円
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出席のご連絡は3月10日(日)までに下記のメールアドレスにお知らせくださいますようお願い申し上げます。欠席の場合もメッセージをお受けします。
yuko.memorial@gmail.com
出席の方は【フルネーム】【ふりがな】【ご所属】を明記ください
当日は故人にゆかりの音楽家による演奏もあり、楽しい会にしたいので、皆様平服でおでかけください。
[発起人]
亀山郁夫(代表) 沼野充義 沼野恭子 佐藤優 下斗米伸夫 前橋汀子 宮田毬栄