第58回研究発表会報告要旨(予稿)集が出来ました(学会誌別冊)。このホームページでは PDF版 をご覧いただけます。
第58回定例総会・研究発表会は、来たる10 月11日(土)、12 日(日)の両日、中京大学名古屋キャンパスで開催されます。
研究発表会は、3会場26本の発表が予定されている他、特別記念講演会、2本のワークショップが開かれます。
また12日終了後はロシア史研究会、ロシア・東欧学会、スラブ東欧学会との合同企画も予定されています。
研究報告一覧
A01 赤尾光春 ワシーリー・グロスマンとデル・ニステル―ソ連「ホロコースト文学」の起源 A02 秋草俊一郎 謎解きナボコフ『ディフェンス』―モラル・ゲームとして A03 岩本和久 ヴィクトル・ペレーヴィンと『収容所群島』 A04 樫本真奈美 ツヴェターエワ『私のプーシキン』における絵画と色彩 A05 木寺律子 劇詩『大審問官』と共同体の問題 A06 久野康彦 イヴァン・ツルゲーネフ『まぼろし』論 A07 越野剛 ドストエフスキー『悪霊』におけるコレラのイメージ A08 籾内裕子 芥川龍之介とツルゲーネフ―「山鴫」をめぐる芥川の読書経験から A09 古宮路子 オレーシャの散文と映画 A10 中野幸男 亡命者の過去への返答―シニャフスキー『おやすみなさい』における作者の自己表象 A11 宮風耕治 ユーリイ・トゥィニャーノフのSF論 A12 宮本宗実 われらが"壁の向こう"で見たものは?―有理数と無理数 B01 浦井康男 カラムジン『ロシア人旅行者の手紙』におけるテキスト・バリアントの分析 B02 エフィーモワ・ゾーヤ 話し言葉の語りにおける談話標識―ロシア語と日本語の対照研究 B03 Г. Шатохина Описание косвенной фонетической межъязыковой интерференции на материале реализации японскими учащимися русских бифонемных консонансов B04 Н. Рогозная Механизмы функционирования теоретической модели интерязыка B05 佐藤規祥 自動詞と造格に立つ語との関係 B06 鈴木理奈 ロシア語の前置詞と前置詞等価物―数量名詞語形を中心に B07 Ю. Клочков Значение упражнений для предупреждения и устранения грамматических ошибок японских учащихся в структуре практического занятия по русскому языку B08 С. Сивакова Русский язык для детей-билингвов и детей-мигрантов в Японии B09 鈴木淳一
高橋健一郎
田村愛火
ジダーノフ・ヴラヂーミルСвоеобразие современной русской речи на примере использования логоэпистем C01 有泉和子 ロシア人の見た日本―シュパンベルグ探検隊の日本北辺航海 C02 坂中紀夫 1830-40年代の教育システムにおける新しい関心―С.ウヴァーロフと「ナロードノスチ」 C03 塚田力 古儀式派スキンヘッド―ニコライ・コロリョフの『スキンヘッドバイブル・新約』について C04 一柳富美子 «エヴゲーニイ・オネーギン»プーシキンからチャイコフスキーへ―原詩の音楽的処理を探る C05 見附陽介 M.M.バフチンの対話理論における人格とモノの概念―С.Л.フランクとの比較から D-α ワークショップ ロシア文学にとって翻訳とは何か?―理論・実践・受容
(望月哲男,木村崇,沼野充義,吉岡ゆき,柴田元幸)D-β ワークショップ チャストゥーシカの複合的研究に向けて―コストロマ州ネレフタ地区の採録資料を題材に
(伊東一郎,熊野谷葉子,柚木かおり)※研究発表会の詳細については「会報36号」をご覧ください。
藤沼貴 氏 (創価大学客員教授・早稲田大学名誉教授)
トルストイと平和をめぐって
10 月11 日(土) 13:15-14:30
552教室2008年はレフ・トルストイ生誕180年にあたります。これを記念して特別講演会を開催いたします。
『戦争と平和』や『アンナ・カレーニナ』、『復活』などで知られるトルストイは、人について、愛について、家族について、地球について、そして平和について、どのような考えを持っていたのでしょうか。
トルストイの思想は、一時期古くなったように思われていましたが、21世紀になって逆に、世界の注目を浴びつつあります。それは、物の時代から心の時代へ、人間が人間を見つめる時代へと、人の心が移ってきたことと緊密に結びついています。
日本文化にも多大な影響を与えてきたこの文豪について、『戦争と平和』新訳の偉業を達成された藤沼貴先生に、現代の視点から、あらためて振り返っていただきます。
●日本ロシア文学会、ロシア史研究会、ロシア・東欧史学会、スラブ東欧学会合同企画
四学会共同シンポジウム「ロシア・東欧の歴史と現在」
報告:和田春樹、亀山郁夫、袴田茂樹
司会・コメンテーター:沼野充義
10 月12 日(日) 15:00-18:30
名古屋学院大学名古屋キャンパス白鳥学舎
- ◆名古屋キャンパス〔白鳥学舎〕 456-8612 名古屋市熱田区熱田西町1番25号
- 名古屋市営地下鉄名港線 日比野駅1番出口から徒歩8分
名古屋市営地下鉄名城線 西高蔵駅2番出口から徒歩8分
名古屋市営地下鉄名城線 神宮西駅1番出口から徒歩8分
四学会共同懇親会
10 月12 日(日) 19:00-21:00
名古屋国際会議場・展望レストラン
詳しくはロシア東欧学会のサイト内:http://wwwsoc.nii.ac.jp/roto/2008ngu/index.htmを御覧ください。