●第57回研究発表会報告要旨(予稿)集

第57回研究発表会報告要旨(予稿)集が出来ました(学会誌部冊)。このホームページでは PDF版 をご覧いただけます。

●2007年度(第57回) 定例総会・研究発表会日定

第57 回定例総会・研究発表会は,来たる10 月27 日(土),28 日(日)の両日,千葉大学 西千葉キャ ンパスで開催されます。また,10 月26 日(金)に は, プレシンポジウム が開催されます。
研究発表会は,3 会場23 本の発表が予定されてい るほか,それらに並行して2 本のパネルディスカッ ション・ワークショップが開かれます。
なお,今年からそれぞれの要旨は会報と前後してお手元に届 く学会誌別冊に掲載されることになりましたのでそちら をご参照下さい。
 
プレシンポジウム 特別講演

※研究発表会の詳細については「会報33号」をご覧ください。
※上の表の<プレシンポジウム>と<特別講演>の上にポインタを置いてクリックしていただいても,説明ページを見ることができます。



●プレシンポジウム

生きのびるためのアート ── ロシア美術の最前線
10 月26 日(金) 18:00-20:00(開場17:30)
千葉大学けやき会館ホール

ロシア美術は,19 世紀美術から,象徴主義,アヴァンギャルド,社会主義リアリズム,現代アートにいたるまで,つねに文学との相互関係のなかで発展してきました。このシンポジウムでは,ロシア美術と文学,建築,音楽,絵本,パフォーマンスの関係,現代アートの状況,世界における現代ロシア文化などについて,文学者と美術・文化学者双方の立場から,幅広い見取り図を描きだします。
 
飯島洋一「破壊と現代」(多摩美術大学)
籾山昌夫「イリヤ・カバコフ『世界図鑑』展をめぐって」(神奈川県立近代美術館)
鈴木正美「言葉と行為 ── パフォーマーたち」(新潟大学)
コメンテーター:貝澤哉(早稲田大学),福間加容(千葉大学)
司会:鴻野わか菜(千葉大学)
 
日本ロシア文学会主催,千葉大学文学部共催,神奈川県立近代美術館協力


●特別講演

ヴラジーミル・アレクサンドロフ教授(イェール大学スラヴ学科長)
解釈の限界  Границы интерпретации
── 『アンナ・カレーニナ』の様々な意味をめぐって ──

(講演・質疑応答はロシア語,通訳なし)
10 月27 日(土) 15:00-16:00
マルチメディア会議室(社会文化科学系総合研究棟2 階)

日本学術振興会人文・社会科学振興プロジェクト研究グループ「越境と多文化」(代表:楯岡求美神戸大 准教授)の招聘により初来日されるヴラジーミル・アレクサンドロフ博士に,特別講演をしていただけるこ とになりました。同博士はアメリカを代表するロシア文学者の一人で,ベールイやナボコフについての研究 で知られていますが,今回は最新の著書Limits to Interpretation: The Meanings of Anna Karenina (2004) の概要をお話しいただきます。同書は厳密なテキスト分析を通じて『アンナ・カレーニナ』の持つ様々な解 釈の可能性を示すとともに,テキスト読解の方法論にネオフォルマリスト的な立場から新風を吹き込んだ画 期的な研究書として高く評価され,アメリカのMLA のスラヴ語学文学研究賞を受賞しました。

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なお,アレクサンドロフ博士は日本滞在中,この他にも以下の二箇所で講演を行う予定です。
10 月25 日(木)東京大学文学部現代文芸論研究室
 <ジュール・ヴェルヌの『ミシェル・ストロゴフ』と亡命ロシア映画の神話学>(英語)
10 月28 日(日)日本ナボコフ協会大会(京都大学)
 <解釈の複数性 ── 『ロリータ』をめぐって>(英語)