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◎チェーホフ没後100周年記念プロジェクト

 今年はチェーホフ没後100周年に当たります。
 この記念すべき年に日本ロシア文学会の主催ないし共催の形で行われるイベントは以下の通りです。
 没後100年記念チェーホフ展  9月23日(木・祝)〜10月16日(土)
 日本近代文学館
 国際シンポジウム
 21世紀のチェーホフ
 9月24日(金)13:30〜
 アートスフィア
(稚内大会)プレシンポジウム
 セッション ピアノのかもめ 声のかもめ
 パネル I 時空を越えて今チェーホフを語る
 10月1日(金)18:30〜21:00
 稚内北星学園大学
(稚内大会)パネルディスカッション II
 チェーホフ『サハリン島』とその周辺
 10月2日(土)9:45〜12:15
 稚内北星学園大学
 

没後100年記念チェーホフ展

期 間:2004年9月23日(木・祝)〜10月16日(土)
     9:30〜16:30 (日曜・月曜は休館)
会 場:日本近代文学館 03-3468-4181
入場料:300円
主 催:チェーホフ没後百年記念祭実行委員会日本ロシア文学会
ロシア文学は日本人の心の糧でした。近代日本の文学や思想に計り知れない影響を与え,また人がいかに生きるかということを考えさせてくれました。その中で,明治以来今日に至るまで変わることなく最も日本人に愛された作家はチェーホフです。またどれほど多くの作家,演劇人がチェーホフの恩恵に浴していることでしょう。チェーホフは絶えず新しい魅力で私たちをひきつけます。没後100年を迎え,日本との深いかかわりを軸に新しい資料を中心にチェーホフ展を開催します。

川端香男里(日本ロシア文学会会長)

※記念講演会「甦る,チェーホフの謎」
 9月23日(木)午後1時 日本近代文学館にて
 三遊亭圓窓(落語家),井上ひさし(作家),ユーリー・ブイチコフ(メリホボ・チェーホフ博物館長)
 
 定員150名。入場整理券を抽選で発行。
 往復ハガキでチェーホフ没後百年記念祭実行委員会(1560052世田谷区経堂1-11-2)宛申込み。人数(1名か2名)を明記。9月10日消印有効。入館料以外の料金はかかりません。
「ユーリー・アレクサンドロビッチ・ブイチコフ氏賛!」
国際的な文化交流を最も活発にすすめ,博物館機能の点で最も充実しているチェーホフ研究・演劇のメッカは,ブイチコフ館長の国立メリホボ・チェーホフ博物館だ。毎春,学会を開催し,雑誌,論集,単行本を刊行し,ホール,研究施設も着々と整備している。本年5月の第5回国際演劇祭,6月の国際学会は,チェーホフ没後100年のメイン・イベントだった。ブイチコフさんは,著名な研究者,劇作家でロシア文化功労者。未公開資料を用いて人間チェーホフの素顔を描く一連の人気戯曲があり,劇団昴が今秋上演する『チェーホフ的気分』は,代表作。ざっくばらんな,優しい人柄の典型的なロシア人で,芸術に詳しい,ご自身も美声の持ち主だ。さて,何を語るか?乞うご期待! (中本信幸)

国際シンポジウム 21世紀のチェーホフ

  ロシア,ドイツ,韓国,日本の演劇人・文学者が一堂に会して徹底討議 -- チェーホフの現代性とは?
 
日 時:9月24日(金)午後1時30分〜6時00分(開場1時)
会 場:東京・天王洲 アートスフィア
入場料:1,500円(全席自由)
 
 開会の辞  川端香男里(日本ロシア文学会会長)
 第1部:「チェーホフと世界」1時40分〜3時20分
   パネリスト キム・テフン(金泰勲)(韓国,地球演劇研究所俳優)
  岩松了(劇作家・演出家・俳優)
  浦雅春(東京大学)
  多和田葉子(作家)
   司  会 楯岡求美(神戸大学)
 第2部:「チェーホフと現代」3時30分〜5時50分  ※ビデオ上映あり
   パネリスト アレクサンドル・チュダコフ(ロシア,世界文学研究所主任研究員)
  エドアルド・マルツェーヴィチ(ロシア,マールイ劇場俳優)
  牧原純(チェーホフ研究家)
   司  会 堀江新二(大阪外国語大学)
 閉会の辞  井桁貞義(日本ロシア文学会副会長)
 
主催:日本ロシア文学会/チェーホフ東京国際フェスティバル実行委員会/アートスフィア/阿部事務所/朝日新聞社
助成:国際交流基金
後援:都民劇場/駐日ロシア連邦大使館
企画責任:日本ロシア文学会国際交流委員会
※パネリストの変更がありました
キム・テフン(金 泰勲)(韓国)
俳優・演出家。劇団地球演劇研究所所属。モスクワで演劇を研究し,ロシア国立演劇アカデミー演劇学博士号を取得。現世宗大学映画芸術学科教授。代表作出演作にシェイクスピア『リア王』『オセロ』,チェーホフ『ワーニャおじさん』,演出作に『楽園の街角で』(2001年,朝鮮日報新春文芸入選,チャ・テホと共同演出)がある。
岩松 了(日本)
劇作家,演出家,俳優。「テレビ・デイズ」で読売文学賞,映画「東京日和」(竹中直人監督)で日本アカデミー賞脚本賞を受賞。「日本のチェーホフ」の異名をとる。チェーホフ『かもめ』を自ら翻訳・演出し,『三人姉妹』を下敷きにした戯曲『「三人姉妹」を追放されしトゥーゼンバフの物語』(2002年)を書いた。
浦 雅春(日本)
東京大学大学院総合文化研究科教授,ロシア文学者。チェーホフ研究から出発し,メイエルホリドを中心としたロシア・アヴァンギャルド芸術研究,スターリン時代の文化研究などを手がける。訳書にイスカンデル『チェゲムのサンドロおじさん』(共訳),『ロシア・アヴァンギャルド』(共編訳,国書刊行会)など。
多和田 葉子(日本/ドイツ)
作家。ドイツ在住。ドイツ語・日本語両方の言語で創作するバイリンガル作家として国際的に注目されている。『かかとを失くして』(1991,群像新人文学賞),『犬婿入り』(1993,芥川賞受賞)など。チェーホフ作品へのオマージュ『ピアノのかもめ/こえのかもめ』(2002,「チェーホフ演劇祭」参加)もある。
アレクサンドル・チュダコフ(ロシア)
文学研究者・作家。ロシア科学アカデミー世界文学研究所主任研究員。モスクワ大学教授。ロシアを代表する世界的なチェーホフ研究者であり,著書『チェーホフの詩学』(1971)はチェーホフ研究の古典として知られる。研究書『言葉―事物―世界:プーシキンからトルストイまで』(1992),小説『古い階段に霧が降りる』(2001)など。
エドアルド・マルツェーヴィチ(ロシア)
俳優,ロシア国民芸術家。22歳でハムレットを演じて以来,マヤコフスキー劇場の看板俳優として活躍。1969年マールイ劇場へ。出演作にチェーホフ「三人姉妹」「ワーニャ伯父さん」, A.トルストイ「皇帝フョードル」,オストロフスキー「狼と羊」,グリボエードフ「智恵の悲しみ」等。映画の出演も多い。
牧原 純(日本)
チェーホフを中心に,ロシア演劇の研究・紹介・評論に携わる。劇団民芸(宇野重吉演出)の上演台本として,『かもめ』『三人姉妹』『桜の園』などを翻訳。訳書にチェーホフ・クニッペル『往復書簡』など,近著に『チェーホフ巡礼』(晩成書房,2004年),『越境する作家チェーホフ』(東洋書店,2004年)がある。

チケット予約とお問い合わせは:
 アートスフィアチケットセンター (10:00〜18:00)  03-5460-9999
 電子チケットぴあ 0570-02-9988; 0570-02-9966 (Pコード355-479)
 
企画に関するお問い合わせは:
 〒113-0023 東京大学文学部スラヴ文学沼野研究室内
 国際シンポジウム「21世紀のチェーホフ」事務局
 ファックス 03-3777-8257
 E-mail chekhov21@hotmail.com
 
→ シンポジウムの チラシ をご覧いただけます。(※チラシ記載のパネリストに一部変更があります)
   Wordファイル (288K), PDFファイル (140K)
→ 日本ロシア文学会会員の方は ちらし配布とチケット販売ご協力のお願い をご覧ください。

※このシンポジウムに続いてアートスフィアで行われるモスクワ・マールイ劇場公演で『かもめ』と『三人姉妹』が上演されます。 →こちらをご覧ください。

 
日本ロシア文学会2004稚内大会
プレシンポジウム
日 時:10月1日 18:00開場 18:30〜21:00
会 場:稚内北星学園大学 講堂
入場料:1,000円
 
[第1部]音と声のパフォーマンス 「ピアノのかもめ 声のかもめ」(約40分)
      多和田葉子(朗読)& 高瀬アキ(ピアノ)
 
[第2部]パネルディスカッション I 「時空を越えて今チェーホフを語る」(約90分)
      パネリスト 山口昌男(札幌大学)
  多和田葉子(作家)
  今福龍太(札幌大学)
  川端香男里(川村学園女子大学)
      司  会 沼野充義(東京大学)

共催:日本ロシア文学会北海道大学スラブ研究センター稚内北星学園大学
後援:稚内市,宗谷支庁
← プレシンポジウムのポスターです。
  もっと大きなポスターを見るには こちら をクリックしてください
 (左の画像の上でクリックしてもできます)

 
日本ロシア文学会2004稚内大会 シンポジウム
パネルディスカッション II チェーホフ『サハリン島』とその周辺
日 時:10月2日 9:45〜12:15
会 場:稚内北星学園大学 新館1401教室
 パネリストインガ・ツペンコヴァ(ユジノサハリンスク,チェーホフ『サハリン島』記念博物館館長)
    「チェーホフのサハリン島調査資料とその出版について」
  アレクサンドル・チュダコフ(モスクワ,世界文学研究所,チェーホフ研究・作家)
    「チェーホフ文学における『サハリン島』の意味」(仮題)
  黒川創(作家,評論家)
    「『サハリン島』が開いた〈世界〉の視野」
 討 論 者 中本信幸(神奈川大学名誉教授)
 司   会 井桁貞義(早稲田大学)

共催:日本ロシア文学会北海道大学スラブ研究センター
後援:稚内市,宗谷支庁


ロシア国立アカデミー マールイ劇場 日本公演 『かもめ』『三人姉妹』

日 時:10月2日〜5日,8日〜10日(10/11貸切)
会 場:東京・天王洲 アートスフィア
『かもめ』:
10/2(土)15:00,10/3(日)14:00,10/4(月)14:00,10/4(月)19:00,10/5(火)14:00。
イリーナ・ムラヴィヨーヴァ,アレクサンドル・コルシュノフ,ユーリー・ソローミンほか。
 
『三人姉妹』:
10/8(金)19:00,10/9(土)14:00,10/9(土)19:00,10/10(日)12:30,10/10(日)17:30。
アリョーナ・オフルーピナ,オリガ・パシュコヴァ,ヴァルヴァラ・アンドレーヴァほか。
 
 『かもめ』の詳細はこちら
 『三人姉妹』の詳細はこちら
主催:チェーホフ東京国際フェスティバル実行委員会/アートスフィア/阿部事務所/朝日新聞社
後援:在日ロシア連邦大使館/NHK/都民劇場/日本ロシア文学会/日本ユーラシア協会
協力:群像社


劇団昴公演『チェーホフ的気分』

日 時:10月21日(木)〜11月3日(水)
 ※24日(日)終演後に演出家,出演者を交えたポスト・ショウ・トークあり
会 場:三百人劇場
ユーリー・ブィチコフ作
中本信幸訳
菊池准演出
 
出演:
牛山茂
小山武宏
日野由利加
相沢恵子
高山佳音里
松谷彼哉
米倉紀之子
 
 詳細はこちら
主催:(財)現代演劇協会
平成16年度文化庁芸術祭参加
平成16年度文化庁芸術団体重点支援事業
※視覚障害者用音声ガイド付公演

※その他日本でのさまざまな劇団のチェーホフ関連公演については
 チェーホフ没後百年記念祭実行委員会のページに詳しく取り上げられています。

チェーホフ没後100周年チェーホフ没後100周年記念(フレーム版)日 本 ロ シ ア 文 学 会