ロシア語ロシア文学研究
第36号(2004年)
 
目 次
■研究論文
乗松 亨平  プーシキン『エルズルム紀行』におけるパロディーとリアリズム
── テクスト空間としての「アジア」 ──
飯田 梅子  トゥルゲーネフと幻想小説 ── 遅れてきたロマン派的夢見者 ──
越野  剛  悪魔憑きとムハンマド:ドストエフスキーの癲癇研究の一環として
大山麻稀子  ナロードニキ系文学批評に見るガルシン像
── H. K. ミハイロフスキーのガルシン論評を中心に ──
小椋  彩  レーミゾフの「文字」と「画」
── 「書く」ことと「描く」ことについての言説をめぐって ──
八木 君人  K.・ヴァギノフ『山羊の歌』における「コレクション」の問題
伊藤 友計  文学における構成主義 ── その理論と実践
坂庭 淳史  アルセーニー・タルコフスキーの詩における「私」
──「通りすがり」の形象を中心に ──
神岡理恵子  ヴェネディクト・エロフェーエフ『ワルプルギスの夜,あるいは 総 督 コマンドールの足音』
── 悲劇とカーニヴァルを巡って ──
竹内 恵子  ブロツキイの「ウラニアへ」論 ── W. H. オーデンとの比較から ──
Йосукэ ИГАРАСИ  Фонетика и фонология интонации в вопросительных предложениях в русском языке
中尾 裕子  指小接尾辞 -#к(-) の意味構造
古賀 義顕  ロシア字ローマ字化翻字法の標準化について
山田 久就  形態情報注釈入りロシア語コーパス作成のためのツール
有泉 和子  フヴォストフ・ダヴィドフ事件と日本の見方 ── ロシアの貿易利害との関連で ──
望月 恒子  日本におけるブーニンの翻訳について

■2003年度研究発表会より
 学会報告要旨(朝妻恵理子, 石原公道, 伊藤美和子, 岩本和久, 大野斉子, 岡本法子, 尾松亮, オルリャンスカヤ T.G., 角伸明, 加藤純子, 草野慶子, 熊野谷葉子, クロチコフ Y.B., 鴻野わか菜, 佐伯郁智, シャトヒナG.S, 杉谷直明, 杉野ゆり, 鈴木健司, 鈴木淳一/ジダーノフ V.N./ユルマーノワ S.A., 高橋誠一郎, 高柳聡子, 田中まさき, 中野幸男, 中堀正洋, 野口卓眞, 本田登, 前田ひろみ, 増田悟, 松本郁子, 向山珠代, 山田徹也, 横田真紀, 和田幸一)
 特別企画要旨:ヴィヴァ!聖ペテルブルグの魅力を語る(亀山郁夫)/若き都市サンクト・ペテルブルグはいかにして学術・文化情報の発信地となりえたか(望月哲男)/携帯端末(PALM機)における露和辞典の可能性(上原順一)

■2004年度日本ロシア文学会賞

■書評
 大石雅彦著『マレーヴィチ考:「ロシア・アヴァンギャルド」からの解放に向けて』人文書院(桑野隆)
 沼野充義著『ユートピア文学論』作品社(草野慶子)
 桑野隆著『バフチンと全体主義──20世紀ロシアの文化と権力』東京大学出版会(番場俊)
 岩本和久著『沈黙と夢──作家オレーシャとソヴィエト文学──』群像社(望月恒子)
 井桁貞義著『ドストエフスキイ・言葉の生命』群像社(郡伸哉)
 三浦清美著『ロシアの源流』講談社選書メチエ(中村喜和)
 御子柴道夫著『ロシア宗教思想史』成文社(大須賀史和)
 城田俊著『現代ロシア語文法(中・上級編)』東洋書店(米重文樹)
 Основные проблемы русской аспектологии. СПб.: Наука(阿出川修嘉)
 Ё. Накамура. Незримые мосты через японское море. СПб.: Гиперион(エルマコーワ L.M.)
 А. Накадзава. Рукописание Магнуша: Исследование и тексты. СПБ.: 《Дмитрий Буланин》(ボブロフ A.G.)

■学会動静
 飯田規和氏を偲ぶ(新田實);学会活動記録;役員・委員など一覧;会計報告;各種委員会報告;支部活動記録;支部連絡先;編集委員会より

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